
杉浦 滋子 (SUGIURA, Shigeko)
外国語と比べてわかる日本語の話
日本語だけを見ていると気がつかないけれども、外国語と比べることによって気がつくことがたくさんあります。
日本語を学習している外国人学生と接してい て気付いたことや、『千と千尋の神隠し』などの映画の吹き替え版から気づい たことを皆さんと一緒に見て行きたいと思います。
講義スタイル:座学(双方向を含む)
講義形式:対面orオンライン
講義時間:ご要望に合わせて実施(目安:45〜90分)
必要な設備、機材:プロジェクター・スクリーン・PC接続ケーブル
【教員プロフィール】
杉浦 滋子 (SUGIURA, Shigeko)
職名:教授
研究科:言語教育研究科
学部:国際学部
学科:国際学科
専門分野:統語論
研究テーマ:・日本語の統語論・意味論
専門は言語の研究です。自分である程度自信を持って使えるのは日本語と英語だけですが、それ以外の言語との相違点・共通点を考えるのもとても面白いです。
【教職員への一問一答】
「好きな言葉(座右の銘)を教えて下さい。」
It takes all sorts to make a world.(世界を作るにはいろいろなタイプの人間が必要) 「自分(だけ)が正しい」と思い込んではいけないですよね。
「休日の過ごし方や趣味を教えてください。」
趣味はイギリスのミステリードラマを見ること。イギリス各地の風景、暮らし、人々、方言が味わえます。日本語吹き替え版はどうしても違和感があるので字幕バージョンで、字幕の翻訳をする翻訳者の方のご苦労も想像しながら見ています。独特のアクセントが聞けたり、知らなかった表現が見つかるのも楽しいです。
「1週間の休みと100万円が自由に使えたら、どこで、何をしますか?」
どこか海外で水上生活をしてみたいと思います。船で売りに来る水や果物を買って、蟹を釣って、日の出と夕陽を眺めて過ごします。
「大学4年間で「学生に訪れてほしい場所」はどこですか?その理由も教えて下さい。」
上野のアメ横です!戦後からの庶民のバイタリティに加え、現在は外国人観光客はもちろん外国人店主・店員も多く、「日本の今」をもっとも敏感に見せてくれる場所だと思います。
「大学4年間で「学生に読んでほしい本」は何ですか?その理由も教えて下さい。」
海外を旅行した時に、「日本はなぜ欧米の植民地にならなかったのか」と質問されたことがあります。確かにいくつかの国で「独立広場」という名前の場所があり、解放されたという記憶がまだ新しいことが窺えます。そう考えると、明治維新はやはりこの上なく重要なできごとなのです。その明治時代を庶民の感覚でとらえた島崎藤村の『夜明け前』をお薦めしたいです。