
岩澤 知子 (IWASAWA, Tomoko)
あなたは「日本」を語れますか?
ーグローバル人材に求められる「教養力」と「思考力」ー
異文化を理解しながら、「自国文化」について語れることが求められます。
この授業では、異文化間対話に求められる真の能力とは何かを、世界と日本 の「宗教文化への理解」をテーマにお話しします。
講義スタイル:座学(双方向を含む)
講義形式:対面orオンライン
講義時間:ご要望に合わせて実施(目安:45〜90分)
必要な設備、機材:プロジェクター・スクリーン・PC接続ケーブル
【教員プロフィール】
岩澤 知子 (IWASAWA, Tomoko)
職名:教授 学長補佐
研究科:言語教育研究科
学部:国際学部
学科:国際学科
専門分野:宗教学・比較思想
研究テーマ:
・比較宗教・比較神話を通して探究する日本人の宗教的意識のあり方
・日本文化論
・諏訪信仰
研究テーマは「宗教」を通して「日本」を知ること。様々な宗教現象や宗教的シンボル、さらには神話をテーマに各民族の比較研究を行いながら「日本とは何か」という問いに迫っています。そもそも私がこの研究を始めることになったきっかけは、20代後半から30代にかけて8年間を過ごしたアメリカ留学体験。慣れ親しんだ日本を出て、アメリカという異文化にぶつかり、そこで失敗を重ねながら、自他の文化の違いを徹底的に味わったこと。それが私の研究の原動力になりました。異文化理解は難しい。でも、だからこそ、挑戦する価値があります。
【教職員への一問一答】
「好きな言葉(座右の銘)を教えて下さい。」
「常に自分をのり越え、未知の世界に足を踏み入れる。神秘と交流する。それはほとんど苦痛ではあるが、生きる喜びでもある。」
芸術家であると同時に思想家としても数々の業績を残した岡本太郎さんの言葉は、いつも物事の本質を鋭くとらえ、我々に生きる力を与えてくれます。
「休日の過ごし方や趣味を教えてください。」
時間があれば、中央本線・特急あずさに飛び乗って、縄文の香りが色濃く残る「諏訪・八ヶ岳山麓」の空気を吸いに行きます。都会でため込んだエントロピーを放出して、心と体を新たに活性化するには、やっぱり森が一番ですね。私は完璧に「山派」です。
「1週間の休みと100万円が自由に使えたら、どこで、何をしますか?」
早稲田のあゆみ書店で好きな本を買ったあと、山にこもって読書 & 森林浴。
「過去の1日で、「もう1度やり直せる日」があるとしたら、それはいつで、どうしたいですか?」
(「祖先も含めての過去の一日」と想定して)縄文時代の諏訪・八ヶ岳山麓にタイムトリップしてみたい。紀元前2500年頃の縄文中期 – 独創的かつ芸術性に富む縄文土偶や土器を大量に創り出していた時代 – 人々はいったいどのような精神世界を繰り広げていたのか…覗いてみたい。
「大学4年間で「学生に訪れてほしい場所」はどこですか?その理由も教えて下さい。」
「自分の心の深層」・・大学4年間は、自分がこの世界に生きていることの意味を、じっくり探す時間です。
「大学4年間で「学生に読んでほしい本」は何ですか?その理由も教えて下さい。」
栗本慎一郎
『パンツをはいたサル:人間は、どういう生物か』
人間とは何か、文化とは何か、法律とは何か、
経済とは何か、道徳とは何か。
本書は、人間が作り出した様々な制度(経済、法律、道徳、性行動などなど)を「パンツ」と呼び、人間という生物が、動物的本能をいわば逸脱して、なぜこの「パンツ」をはくことになったのかを、通常の学問分野を軽やかに飛び越えながら、スリリングに論じていく。挑発的な題名とは裏腹に、真に知的な学問の書・・・世界の見方が変わります。